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海は燃えているか~クリスマス募金

更新日:2022年12月26日

クリスマス募金の呼びかけ

「難民」とは、人権侵害や紛争などで自分の命を守るために、やむを得ず、祖国から逃げてくる人たちです。世界には1億人を超える難民が母国を離れています。2021年の統計では、日本の難民認定申請者数は2,413人でした。 これら難民認定申請者数のうち、日本で難民認定を受けることができた人は74人で、認定率は0.3%でした。これだけ、難民申請が認められにくい日本になぜ来ることになったかと言うと、ビザの申請が他の国よりおり易く、一刻も早く出国しないと命に関わる事情があったためです。

あるアフリカからの女性の体験です。

母国からとるものもとりあえず ビザを最初に出してくれた日本にやってきました。知り合いもいないし、日本語も話せないので、うまく自分の問題を説明することもできません。日本に到着してしばらくは、ゲストハウスに泊まっていましたが、所持金がなくなり、公園のベンチで寝たりもしました。ベンチの下で見つからないように、体を休めていました。きちんとした生活をしていないからなのか、母国での経験のストレスからなのか体調がまったくすぐれません。一日に一食も食べないときもありますが、それよりもっと大きな問題が私にはあります。自分は今、こうしていられますが、故郷にいる自分の子どもや夫のことを思うと夜も眠れません。自分のせいですべてが起こっている気がするし・・・。いつ、どうやって、どこで家族に会えるのか? すべてがわかりません。たしかに、日本は安全ではありますが、私には安心がありません。

「失った当たり前の生活を取り戻し、家族との再会を果たしたい」毎年、同じ思いで避難生活をはじめています。今年は、ロシアによるウクライナ侵攻があり難民の人数は1億人を超えました。

「なぜドイツはシリア難民を受け入れるのか?」

「なぜドイツはシリア難民を受け入れるのか?」のシンポジウムでのお話です。

今は、日本の大学の先生をされているハンガリーの男性の体験です。

1965年ハンガリー動乱のクリスマスのころ。10歳の私はハンガリーを離れることになりました。「自分は難民になる。家もなくなる、国もなくなる・・・これからどうなるの? 不安でいっぱいだったとき、同じ年くらいのドイツの子が箱をくれました。きっと違う言葉を話す私たちに何かを感じたのでしょう。中にケーキが入っていました。おそらく自分が食べるつもりだったケーキを譲ってくれました。」これから難民になる不安・・でもいいこともある、ケーキはそう思わせてくれました。以来、苦しくなったときケーキのことを思い出して頑張れました。50年経っても忘れられません。今でも思い出すと涙が出てきます。私は、「子どもたちも、困っている人にケーキを差し出せるようになって欲しい」です。

クリスマス募金は、“難民”の支援に充てたいと思います。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と連携している“難民支援協会”(www.refugee.or.jp)と相談して具体的な支援先を決めていきます。“難民支援協会”は、来日してから難民申請がおりるまでの支援(平均3年かかりますが、素人ではまとめられない膨大な資料を弁護士とともに作成してます。)、アフリカからの女性のように、ホームレスになってしまう人の緊急の衣食住、医療の支援などをしています。

 イエス様は、灯りが何もない真っ暗な馬小屋で生まれました。真っ暗な状態は、孤独と不安を抱えている難民の心と同じかもしれません。でも、支援を通して自分は一人ではない、助けてくれる人たちがいることが伝わり、生きる希望が生まれてきます。みなさんの募金が、難民の心に灯火をつけていきます。今年もどうかご協力をお願いします。

募金を委ねた難民支援協会からの報告

「年が明けてすぐに、アフリカのある国から園児さんと同じくらいの2人のお子さんを連れたお父さんが支援協会を訪れました。協会が確保している19の一時宿泊施設は他の難民の方で満室でした。でも、そのまま追いかえせません。小さなお子さん2人が寒空の下で過ごすのはあまりにも酷なため、急遽、ホテルを手配しました。お父さんは子どもたちを守るためにも必死です。子どもたちはその様子を察してか、とてもお利口で、泣くこともわがままを言うこともなく、お父さんの横にぴったりついて、相談が終わるのを静かに待っています。園児さんのご支援のもと、この家族をはじめ、できる限り寄り添って支えていきます。」

 

クリスマス募金(難民支援)の趣旨を理解いただくために、「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」(ジャンフランコ・ロージ監督)の抜粋をご紹介します。

バルトロ医師の「こうした人々を救うのは全ての人の務めだ。」という言葉を心に刻みましょう。

海は燃えているークリスマス募金をご理解いただくために
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