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復活節第6主日 ヨハネ15:9〜17 “友だち”を大切にする

子どもと共に捧げるミサのテーマは“友だちを大切にする”です。どんな“お友だち”を大切にするのか考えました。

イグナチオ教会に来る前、山口県の周南市で幼稚園の園長をしてきました。今日は、その時のお話を紹介します。

幼稚園では、“園児”とは呼ばずに“お友だち”と呼びます。年長の“お友だち”は、新しく幼稚園に入った年少の“お友だち”のお世話を一生懸命します。自分たちが年少の時にしてもらったことを「今度は自分たちがする番だ!」と張り切ってします。縦割り保育のモンテッソーリ教育の良さが発揮されます。

幼稚園では、クリスマスに難民支援の募金をしていました。年長さんはイエス様のお誕生の劇、聖劇をします。イエス様も難民の子どもとして生まれてきます。そのイエス様に募金しようと呼びかけます。

難民の支援を始めたのは2015年からです。トルコの海岸でアイラン君が砂浜に打ち上げられました。シリアからギリシャに逃げる途中、乗っていたゴムボートに穴が開いて沈んでしまいました。二人の子どもとお母さんは亡くなってしまいました。お父さんだけが生き残りました。この写真を見て、難民の支援を始めました。



私も幼稚園のお友だちに募金がどのように使われるか、お話しました。



(子どもたち、先生たちから写真提供の了解を得ています)

幼稚園の先生は、絵本を読んだり工夫をしました。




難民のお友だちの“水”と日本のお友だちの“水”の違い。




難民のお友だちの“ごはん”と日本のお友だちの“ごはん”の違い。




難民のお友だちの“おうち”と日本のお友だちの“おうち”の違い。





分かりやすくまとめました。先生がお話をしてくれた後、子どもたちが資料を読み直します。




そして、りまちゃんは、募金をするときにこうお祈りしました。(山口天使幼稚園)



こまっているおともだちが あぶないくにから あぶなくないくにに もどれますように」

戦争だったり、命が危なくなって日本に逃げてきたけど、本当は自分の国に帰りたいはず。その気持ちが叶えられるようにお祈りしました。


みゆうちゃんの運動会でのお祈り


せかいじゅうのおともだちが うんどうかいできる へいわがきますように」

このお祈りは、運動会の閉会式でのお祈りです。大人も心を打たれて聞き入っていました。もちろん、みゆうちゃんが自分で考えたお祈りです。「今日は、楽しい運動会ができて良かった。世界中のお友だちにもこんな楽しい運動会をして欲しい!」 真っ直ぐな心でお祈りしました。


さえちゃんの言葉

マリア祭でも、難民のお友だちのことをお祈りしていたさえちゃんの言葉です。




「えんちょうせんせいがつくった きょうりゅう🦕🦖チョコ なんみんのおともだちといっしょに たべられたらいいね」

恐竜は、イエズス会の第3修練でオーストラリアに行って好きになりました。



クリスマスと復活祭のミサに来てくれた幼稚園のお友だちのために作ってました。


イグナチオ教会に来てから、実現したいと思ってパントリーで作りました。この前、日本に来ている難民のお友だちを助ける人たちに届けてきました。




コロナがあって、一緒に食べることはできなかったけど、きっと喜んで食べてくれるでしょう。

さえちゃんの「なんみんのおともだちといっしょに たべられたらいいね」の言葉がなかったら、恐竜チョコは、日本のお友だちだけのためでした。でも、今は、難民のお友だちも恐竜チョコを食べられます。

 楽しいことを分け合う、広い心、柔らかい心を幼稚園のお友だちからもらいました。教会学校のお友だち、リーダーたちとも一緒に作れたらいいな、と思ってます。

子どもたちの心になると、難しいことが実現しやすく感じます。

国際紛争の解決は、国と国とが仲良くなって“お友だち”になること。

隣人愛の実践は、困っている人の“お友だち”になること。

子どもも、大人も一緒になって“お友だち”になれるようにミサでお祈りしましょう。




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