福音朗読:ルカによる福音 21:5~19
みんなは「働かざる者食うべからず」という言葉を聞いたことがありますか?
この言葉は、第2朗読で読まれたパウロの手紙から来ている、と言われています。
「働けるのに働かないのはダメ。まじめに働きましょう」とパウロは言っています。
今日は「働く」ことを考えます。
パウロがどうして「働く」ことを大事にしていたかというと「自分で働いて、お金を稼いでいた」からだと、神父さんは思っています。ペトロとか、他の弟子たちは、自分で働いてお給料はもらっていませんでした。周りの人たちに応援してもらっていたんだね。自分では稼いていませんでした。
でも、パウロは、自分で働いてお金をもらっていました。どんなお仕事かというと、動物の皮でテントを作っていました。テントは、お家の代わりに外で泊まるためのものだね。今は、ポリエステルで作られているけど、昔みたいに、動物の皮を使ってテントを作るのは、大変なお仕事でした。それに、一所懸命働いてもあまりお給料はもらえませんでした。だから、一緒に働くのは奴隷たちでした。それも「夜となく昼となく働きながら・・・」(1テサ2:9)とあるように、普通の人よりもずっと長い時間働きました。
こんなに頑張っているのに、働かないで助けてもらっているペトロたちの方が偉い、という人もいました。でも、貧しい人たちは喜んでパウロと一緒に働きました。パウロは、イエス様のお話をするだけでなく、貧しい人と働きながらイエス様を伝えました。そんなことをしたのはパウロだけです。
神父さんはパウロみたいになりたくて堅信の名前を「パウロ」にしました。大学を卒業してから、お家を売る仕事をしていたけど「パウロみたいに働きながらイエス様を伝えたい」と思ってがんばりました。「働きながらイエス様を伝える」パウロみたいな人が増えて欲しいと思っています。
さて、教会学校のお友だちは、まだ、働いてお金をもらうことはできません。でも、神様のために働くことができます。神様の国を作るお手伝いができます。
この前、教会では七五三祝福式がありました。その中でお友だちの共同祈願がありました。ご紹介します。
きょうは わたしたちの しちごさん しゅくふくしきです。きょうまで けんこうにすごしてこれたこと、ここまでそだててくれた おとうさん おかあさん まわりのひと そして かみさまにかんしゃします。これからも わたしたちが きょうかいに げんきにあつまることができるように どうぞ おみちびきください。
教会学校のお友だちが「神様のために働いてくれました。」
このお祈りで神父さんはとても嬉しくなりました。「人を嬉しくする」 神様の国を作る素敵なお手伝いだね。お祈りしてくれたお友だちは、「自分から、やるって言えた」そうです。半年前はお祈りを頼まれても「私、いいです」と逃げていたそうです。でも、勇気を出してお祈りしてくれました。きっと神様の霊、聖霊が働いて、元気いっぱいに、お祈りをしてくれたんだね。
教会学校のみんなが、神様の国のために働けます。「誰かがしたらいい」じゃなくて、みんなで神様の国のために働きましょう。
教会なら、ミサで侍者をする。ドキドキするけど勇気を出して神様の近いところでお手伝いする。これから練習が始める、聖劇で大きな声でセリフを言う、お歌を歌う。学校なら元気がなさそうなお友だちに「大丈夫?」と声をかける。「何か手伝うことある?」と声をかける。一生懸命お勉強する。 お家なら、お父さんお母さんに「いつもありがとう!」って肩たたきをしてあげる。
大人も子ども、みんなで「働いて」素敵な神様の国を作りましょう。
11月5日に七五三祝福式が行われました。皆さん、おめでとうございます。
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