福音朗読:マルコ6:7〜13
イエス様は、12人の弟子たちを二人1組にして神様の国を伝えるために(派遣しました)送り出しました。神父さんはカブトムシをオスメスつがいにして、難民のお友だちを助けるために送り出しています。
教会の前で、神父さんたちが育てたカブトムシを見たお友達がいると思います。カブトムシは日本に来て苦しい生活をしている難民のお友だちを助けるために育ててきました。
始まりは2011年、東日本大震災の後、原発事故で苦しい生活をしている福島のお友だちを助ける時からでした。今年で14世代目です。最初は、カンガス神父さんがおられる山口から始まっています。2021年からは四ッ谷の地下で育てています。
カブトムシの卵はお米の粒くらいに小さいですが、栄養のある土を食べてどんどん幼虫は大きくなります。40グラムくらいになった幼虫は6月にサナギになります。それから1ヶ月して立派な成虫になります。幼虫とは姿・形が全く違ってきます。幼虫が飛べるように変わります、これを完全変態と言います。オスメス番で送り出されたカブトムシは、卵を産んで、来年のカブトムシになります。
300匹くらいのカブトムシを14年間育ててきました。詳しくは7月21日号のカトリック新聞に載りますので、関心のある方はお読みください。
さて、今日は、18人の新しい侍者の祝福式です。新侍者はどのように生まれたのでしょう?
天のお父様が、お父さん・お母さんを選んで、みんなが生まれました。お父さん、お母さんは、よく考えて神様の命、洗礼を授けました。それから9年経って今年の4月に初聖体を受けました。祭壇を囲んで命のパン、イエス様の体をいただきました。13人のお友達は、命のパンをいただくだけでなくて、神様に近いところで奉仕したい、侍者になろうと決心しました。リーダーにたくさん教えてもらって今日、侍者の祝福式を迎えました。
今日の侍者の祝福式、誰が喜ぶでしょう?
お父さん、お母さん、おじいちゃま、おばあちゃま。カブトムシの卵のように小さかった信仰の卵が育って侍者になります。皆さんの前で、神様のために奉仕するように姿が変わりました。イグナチオ教会では、毎年新しい侍者のお友だちが生まれています。それは特別なことだと思います。子どもたちだけが侍者をしている教会はそんなにないからです。教会の信仰が受け継がれています。だから、喜んでいるのはご家族だけではありません。イグナチオ教会が、新しい侍者が生まれたことを大喜びしています。
昨年の侍者会キャンプの分かち合いからです。
どうして侍者を続けるの? 最初は、親に、お友だちから誘われたから。ドキドキするけど神様のためのお手伝いしたい気持ちが続いてる。月に一度だから辞める理由もない。9歳から始まって高校3年生まで10年続いた。
侍者の心得 会衆のお手本になる。手をそろえてお祈りの姿勢を保つ。 歌舞伎の黒子、ミサで目立たない、邪魔させない。
教える役割 小さい子は新鮮、ドキドキしているのがわかる。こんな小さな子が頑張ってる、私の方が感動する。 新侍者の保護者が香部屋の外で待ってる。中学生の私に「ありがとうございました」「初めは行きたがってなかった。でもやり終えた子供の表情がとても良かった。」とお礼を言われる。 高校生の私に「あの人、一緒に侍者した人だ。」と言い寄ってくれる。 「次もしたくなる、自信持ってやってくれるように」と願って小さい子と一緒に侍者をする。「苦しいものとかじゃなくて、また次もやりたい。 仕事と思うのではなく、好きでする、楽しんでするようになって欲しい。」
侍者のお友だちの中で信仰は育っています。 家族で、教会の中で、信仰は受け継がれています。
カブトムシが、そして新しい侍者のお友だちがイエス様に派遣されます。今日はそのお祝いです。あたたかい気持ちでミサを続けましょう。
先週はカブトムシを連れてレジナ幼稚園へお邪魔しました。
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