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マインドフルネス 年間第16主日

福音朗読:マルコ6:30〜34


 

イエス様は、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有り様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。


10時ミサは幼児洗礼式で司式。髙祖神父と柴田神父。
10時ミサは幼児洗礼式でした

ここまでの状態ではありませんが、先週、私は高校3年生の黙想会の同伴をしました。

受験生たちは二泊三日、勉強から、携帯から、家族から離れて、自分に向き合う時間を過ごしました。

詳しく説明できませんが、今回はヴィパサナ瞑想(マインドフルネスのエクスサイズ)を取り入れました。マインドフルネスは「現在の瞬間に起こっている自分の体験について、何の価値判断もせず、はっきり気づくこと」を目指します。


Googleをはじめ欧米の先進的な企業がマインドフルネスを積極的に取り入れています。

練習すれば誰でも自転車に乗れるように、マインドフルネスも取り組め、誰でもその恩恵に与ることができます。

具体的には3つエクスサイズをしました。


  • 呼吸のエキスサイズ 吐く息、吸う息、呼吸に意識を向けます。5分。

  • 歩行のエクスサイズ 足の裏の感覚が床に触れている感覚を研ぎ澄まします。5分。

  • 食べる瞑想 食べる時に口の中の食べ物にあるがままに気づく。ゆっくり食べます。


高校生の黙想会の体験をいくつかご紹介します。


来る前は「どうしてこの時期に黙想会なの?」という思いがあったが気づいたことが多かった。いつもの時間への感覚は「1時間しかない」「短い」 普段は時間がいつも短い感覚、時間に追われている感覚。黙想会では「時間があるんだ」というイメージ。今に集中するマインドフルネスのエクスサイズで、時間に追われていた感覚が和らいだ。 「ポジティブに時間を使おう」という意識になった。
日頃は自分のできてないことに心を痛めていたが、今この瞬間を意識することで自分の可能性に気づけた。
いつもは目の前のことで精一杯。じっくり自分を見つめ直す機会になった。今の自分にフィットした。
他の宿泊行事は、あちらこちらに移動する、同じ場所に留まらない。黙想会は、講話室と自分の部屋だけ。忙しい生活に戻っても5分の瞑想をして落ち着いた時間を大切にしたい。
30代、40代になってまた黙想の家に来たい。年代によって体験していることが違う。心の置き所が違ってくる。どうしようもない時に安らげる場所が黙想会かな? 

イエス様は、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有り様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。 断片的ですが、通じるものがあったように思います。先週はカブトムシと新侍者祝福式があって、準備に十分な時間が取れませんでした。でも黙想の家に入っても講話の直前ギリギリまで、高3の生徒さんに合う内容を、と検討してよかったです。

 

目の前にいる人に、どれだけ合うことを提供できるか?イエス様はその点で抜群のセンスだったのでしょう。私たちにそこまでのものは難しいですが、予め準備した内容から変更しても相手にフィットする形で提供する。それができると、私たちが受ける恵みも大きいと思います。 福音の内容からは逸れるかもしれませんが、深く相手を憐れむことで自分も豊かになる。その体験をしました。皆様にもその体験がありますように。w


参考資料




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