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年間第28主日 神様が与えてくださるもの

更新日:2023年12月10日

福音朗読:マタイによる福音22:1~14

 

今日の福音では、婚姻の招き(神の国)を理解できない、応えない人々がたとえで描かれています。主の救いの招きに応えられるよう願ってミサを始めましょう。

説教

今朗読された福音は、天の国を理解できない、受け入れられない祭司長や長老に当てた、たとえです。婚宴、喜びのメッセージを自分たちの都合で、断ったり、無視したり、切り捨てています。招いてくださったものの価値がわからないだけでなく、無礼な態度に出ます。結局、王の怒りに触れて滅ぼされてしまいます。神様から救われる権利を奪われてしまいます。

「神様が与えてくださるもの」はどのようなものか振り返りました。


山口にいたときに、観想修道会カルメル会の修道院で年の黙想をしました。アップダウンのある坂の上に修道院があります。夕方、坂道をジョギングしたから夕飯をいただきました。心を込めた料理が毎食出されました。汗びっしょりの衣服を、シスター方に毎日洗濯をしていただきました。人様に、洗濯して頂くのは修道会に入って初めてだったので、最初は気が引けて申し訳ない気持ちでした。けれども、シスターに畳まれた洗濯ものは、「今日も、しっかり黙想できますように」というエールに感じました。

ところが、忙しくなって仕事に没頭すると、神様が与えてくださるものに気づけなくなります。 行動のスピードが上がって、先へ先へ、もっと効率良く、頭が仕事一辺倒になります。仕事に役立つことを求めるようになります。

ある日の聖体拝領

昨日、今日の出来事は、忙しい中、神様が与えくださるものを振り返る機会になりました。

昨晩、緊急洗礼がありました。「おじいちゃんが天の国にはいますように」ご家族の強い願いで洗礼を授けることができました。ご家族も安心され、天の国に旅立たれました。

教会に帰ってくると、別の方から携帯に電話が入りました。「母がそろそろ天に召されそう」塗油をお願いします。朝、8時の塗油のアポ、その時間到着しましたが7時に天に召されていました。臨終のお祈りをした後、集まった、ご家族様、学校の同級生と聖体拝領をしました。

前回の塗油の際 2023年9月12日

お母様 「天国に行くにはどうしたら?」と何度も聞かれました。

私は、"モーツァルト アヴェ ヴェルム コルプス"を聞いていただき、その後聖体を授けました。

人生の最後の試練である死に臨み、来世に向かって出発するときに、イエスの体を受けて旅立つ。この臨終の聖体拝領の恵みを願う祈りが、教会の中で昔から伝えられています。「アヴェ ヴェルム コルプス」という言葉で始まるラテン語の祈りに、モーツァルトが音楽をつけました。

歌詞はこのようなものです。(訳 国本静三神父)


ああ、おとめマリアよりお生まれになった まことの聖体よ あなたは人類のために十字架で苦難を受け、いけにえとなられました。 あなたの脇腹は刺しぬかれ、水と血が流れました。 死を迎える試練の前にどうか 聖体を私たちに味合わせてください。 おお、甘美なイエスよ。おお、いつくしみ深いイエスよ。おお、マリアの子イエスよ。

参考動画:Wolfgang Amadeus Mozart - Ave Verum Corpus


洗礼、ご聖体、神様が与えてくださっているものの価値を再認識しました。忙しいと神様が与えてくださるものの意味が浅くしかわからなくなります。 自分の都合を優先させてしまいます。祭司長たちや長老たちのように、婚姻の招き、神様が与えてくださるものがわからなくなってしまうこともあります。祝宴を断ったり、無視してしまう。そう感じました。神様が与えてくださる祝宴は人生の救い。とても、大きなものを神様はくださっています。そのことを理解できる恵みを願いましょう。


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