12/24(金)12時 高齢者のためのミサお説教
福音朗読:ルカ2:1〜14
本来なら、コリンズ神父さんがこのミサでお説教することになっていました。でも昨日、お部屋で亡くなられているのを私と山岡神父さんが見つけました。 12月18日の子どものクリスマスミサでサンタさんをしてくれました。父母会の井上さんを中心に電動車いすをソリにしてくれました。制作に1ヶ月、毎日のように東急ハンズに行って部材を吟味して力作が出来上がりました。そのソリを上手に操作してコリンズサンタさんが子どもたちにプレゼントを渡してくれました。「メリー クリスマス」ペンシルバニア州から日本に来てくれた、宣教師のサンタさんです。そのソリで、2回目のサンタさんをモンテッソーリの子供の家のお友だちにする予定でしたが、亡くなられてました。ソリで地上に降りてきて、プレゼントを渡したらそのまま天に還ってしまった感じです。
そのコリンズ神父さん、どんなお説教を用意されてたんだろう? とお部屋を探しましたが、説教の原稿は見つかりませんでした。そこで、コリンズサンタさんの写真をこのミサに与っている方にお配りしています。クリスマスに、サンタと神父さん、両方の姿をみなさんに見ていただきたかったですが、残念です。
「かけがえのない あなたが欲しい」
コリンズ神父さんは、サンタさんで人気者でしたが、実は私も山口の幼稚園では人気者でした。
ある時、外遊びで、はないちもんめをしました。
「勝って嬉しい はないちもんめ」「負けて悔しい はないちもんめ」「あの子が欲しい」「あの子じゃわからん」「相談しよう」「そうしよう」「決まった」・・・「園長先生が欲しい」・・・
嬉しい気持ちになりました。ところが次も、次も、次も・・・この「園長先生が欲しい」が続きます。なんと6回も「園長先生が欲しい」と私にご指名がありました。
私は、“喜んで迎えられる”とは、こういうことなんだな!“ と感じました。
何か特別なことができるとか、そういうことじゃなくて、一緒に遊んだり、お弁当食べたりしているうちにお友達にしてもらえる、とても嬉しい体験でした。
私たちは、学生なら、「勉強ができる人にならないといけない」
大人になると「仕事ができる人にならないといけない」
子育ても「上手にしないといけない」
そうしないと「自分に価値がない」と思いがちです。
でも、神様の思いは違います。神様は、はないちもんめのように「あなたが欲しい」「かけがえのない あなたが欲しい」と繰り返し、繰り返し呼びかけいてます。6回続けてとかそういう次元じゃなくて、何十年も、80年・90年も呼びかけています。
「神様はいつも私たちと共にいる」
これがクリスマスのメッセージです。
不安な生活、苦しい生活が続くと、「あなたが欲しい」という神様の声が聞けなくなりがちです。その神様の声を伝えるためにイエス様は生まれました。「私はあなたと一緒です。あなたが欲しい」これが神様からのメッセージです。
コリンズ神父さんもきっとこのことをみなさんに伝えたかったんだと思います。
そして、コリンズ神父さんに神様は「よく頑張ってくれた!ありがとう!」とねぎらいの言葉をかけたくださってるでしょう。私たちもその声が聞こえるように頑張りましょう。
クリスマス、おめでとうございます。
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